新人たちの一年篇

監督 是枝裕和

1962年、東京生まれ。
87年に早稲田大学第一文学部卒業後、テレビマンユニオンに参加。
主にドキュメンタリー番組を演出。14年に独立し、制作者集団「分福」を立ち上げる。主な監督作品に、主演の柳楽優弥がカンヌ国際映画祭で史上最年少の最優秀男優賞を受賞した 『誰も知らない』(04)、カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した 『そして父になる』(13)、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された 『海街diary』(15)等がある。最新作は16年5月21日公開の 『海よりもまだ深く』。

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日本経済新聞 2015/07/27より日本経済新聞 2015/06/26より読売新聞 2015/06/08より日本経済新聞 2015/04/27より日本経済新聞 2015/04/01より

「世渡り上手」は、「イヤなやつ」というニュアンスで使われることも多い言葉です。
ですが、商いをするには少なからず、世渡り上手でなくてはならないのではと思います。
引け目を感じることは何もない。
相手を、お客さんを、「喜ばせたい」という心があってこそのことですから。

私も昔、或る先輩から「世渡り上手だねえ」とからかわれたことがあります。
でも、それでも変わらずコツコツと何十年も続けたとき、それは単なる世渡り上手ではない、別の次元のものになったと思うのです。
なんにしても、長いあいだずっと続けること。これがなかなか出来ない、価値あることなんです。

「変わること」は、「おまえ、変わっちゃったなあ」なんて言われたら嫌だなあと思う方も多いことでしょう。
ですが、恐れることなく、ポジティブに変わっていけばいいのではないかと思います。

4月1日は、はじまりの日。
新しい何かが、はじまる日。
新入社員のみなさん。
自分が変わることを恐れずに、真の世渡り上手をめざして
まずは思い切りスタートをきって欲しいと願っております。
入社、おめでとうございます。

笑福亭鶴瓶